トラスト・キャピタルが、投資家のコミュニケーションの安全性と効率性向上のためにIntralinksを採用
トラスト・キャピタル株式会社
トラスト・キャピタル株式会社は、運用するファンドと投資家とのコミュニケーションのツールとして、2018年9月にIntralinks for Alternative Investmentsを導入しました。トラスト・キャピタルはそれまでメールを使用していましたが、Intralinksプラットフォームでは、メールとは異なり、セキュリティリスクを最小限に抑えるとともに、コミュニケーションの迅速化と効率化も図ることができました。
状況
トラスト・キャピタル株式会社は、東京を本拠とする、2000年に創立されたプリンシパル投資会社で、メザニン投資、初期段階のベンチャー投資、新興成長株、グロースキャピタル、資本増強、バイアウトファンドでのファンドオブファンズ投資、メガソーラー事業へのインフラ投資を専門としています。
同社は、日本のプライベートエクイティ市場におけるメザニン投資の先駆者として実績を積み重ねてきました。また、メザニン投資を基盤に、ベンチャー投資、プライベートエクイティファンド投資、グロースキャピタル投資、インフラ投資など、さまざまなファンドの組成および投資に関して高い実績を上げています。
以前、同社は、通知文書や財務諸表などの機密文書を投資家に送信する際、データファイルとしてメールに添付していました。レポートの種類や送信先はファンドによってそれぞれ異なるため、誤って別の宛先にレポートを送ってしまわないように、細心の注意を払う必要がありました。
こうしたエラーを防ぐため、トラスト・キャピタルは多くのスタッフを採用し、手作業でチェックを行っていました。投資家が過去のレポートの再送を依頼した場合なども、送信ごとにチェック作業を行う必要があったため、投資家との文書共有の効率化が課題となっていました。
これらの課題を解決するため、同社は、投資家に送る通知、文書、レポートなどの秘密性の高いデータを共有・管理するための安全でシンプルなシステムの導入を検討し始めました。
ソリューション
トラスト・キャピタルは、ファンド投資家とのコミュニケーションのためのさまざまなサービスを比較した結果、ファンド管理と投資家レポートのソリューションとしてIntralinksを選びました。
同社がIntralinksを採用した理由には、次のようなものがあります。第一に、Intralinksのソリューションは世界中のプライベートエクイティファンドで使用されているツールであるため、投資家に容易に受け入れられるだろうということが予想できました。また、トラスト・キャピタルはすでにIntralinksの使用経験があったため、プラットフォームの機能とeasy-to-use設計は同社のビジネスの理解に基づいており、同社のチームに最適であることを知っていました。さらにトラスト・キャピタルがソリューションを選択する段階で、Intralinksのセールスチームとプリセールスエンジニアから適切なサポートをタイムリーに得ることができました。総合的な評価の結果、トラスト・キャピタルはIntralinksの採用を決定しました。
同社がIntralinksの採用を決定したのは2018年9月のことでしたが、10月には早くも導入が完了し、全面的な実用化を開始することができました。導入前に、Intralinksのカスタマーサポートが、管理者向けのトレーニングを本番環境で行いました。トラスト・キャピタルは、ユーザー登録やフォルダー整理などの操作方法について詳しい説明を受け、投資家のためのポータル開設や文書の共有を最初から問題なく行うことができました。特に導入段階では、Microsoft Excelファイル形式のテンプレートを使用してユーザーやフォルダーを一括登録する機能が非常に便利でした。
利点
現在、トラスト・キャピタルでは、投資家とのコミュニケーションを担当する4人からなるチームがIntralinksを使用しています。投資家の側では、フロントオフィスとバックオフィスのスタッフ、管理担当者などが使用しています。
トラスト・キャピタルがIntralinksの導入で得た最大の利点は、通知文書、レポート、秘密性の高いデータなどを投資家と共有する際のセキュリティの強化です。
万が一、意図した宛先以外の人に秘密情報が誤って共有されてしまうと、ファンドが大きな損失を被るだけでなく、トラスト・キャピタルが信頼を失う可能性もあります。トラスト・キャピタルによれば、Interlinksの導入から得た最大の利点は、こうしたリスクを最小限に抑えられることだといいます。
当然、大勢のスタッフが手作業で行っていた複数のチェックも不要となり、労力が削減され、業務の迅速化と効率化を図ることができました。
同社が大きなメリットとして挙げているもう1つの点は、ソリューションが日本語に対応していることでした。新しいシステムの導入に伴い、投資家から、レポートの内容だけでなく使用方法についても問い合せがあることが予想されました。こうした問い合わせにIntralinksが日本語で直接答えられることは、同社にとって大きな利点です。
今後の展望
Interlinksを全面的に導入してから数か月が経った時点で、トラスト・キャピタルはIntralinksの他の機能からもたらされる利点にも気づき始めました。
同社はまだ価値を十分に理解していない機能が数多くあることを認識しており、短期的な目標として、それらの機能の使い方を徐々に習得することを掲げています。今後の展望としては、Intralinksのレポート機能を活用して、どの投資家がどの情報を閲覧したかを把握し、必要な情報を適切な宛先に迅速かつ正確に伝え、ログを分析して見込み顧客へのマーケティングに活用することを目指しています。
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